2012年度帰国生入試の出願条件などに関してvol.25 ―帰国生大学入試についてvol.45―

(2011年9月26日 17:20)

こんにちは。SOLの余語です。
「帰国生大学入試について」では、ここまで帰国生に人気のある都内の有名私立大学の帰国生入試などの出願条件をお知らせしてきました。それらの多くは出願期間も終了し、入試が行われた大学もある時期になり、国立大学でも帰国生入試の出願要項を公表するところが増えてきました。今回は、そのうちの1つである横浜国立大学経済学部で実施される外国学校出身者入試の出願条件などを取り上げたいと思います。

まず、経済学部の出願条件は以下の通りです。

(1) 日本国籍、または永住権を有していること
(2) 外国の高校を2010年4月1日から2012年3月31日の間に卒業している(もしくは、卒業見込みである)こと
(3) 外国の高校に最終学年を含む形で、継続して2学年以上在籍したこと
(4) 高校の採用する教育制度における統一試験を受験し、大学入学資格を取得していること


最後の(4)についてですが、大学入学資格を取得するための統一試験が存在しない教育制度の高校に在籍したり、出願期間までにその結果を送付できなかったりする場合には、アメリカの教育制度における統一試験であるSATのReasoning TestやTOEFLを受験しなければなりません。ですので、例えば、中国の現地校に通っていて、SATなどを受験していない人は、経済学部では出願資格を認められません。

※オーストラリアやニュージーランドのような南半球の高校に通う人も、出願手続き期間までに統一試験の結果が届かないはずですので、中国の現地校に通う人と同様の扱いになります。この点について大学の事務局に問い合わせたところ、南半球の高校生には不公平な扱いをしてしまっていることを認めた上で、来年度の受験を勧めているそうです。

合格者の選定は、書類審査、学科試験(小論文試験)、面接試験で行われます。学科試験や面接試験における競争はそれほど激しいものではありませんが、統一試験の結果や高校での成績を基にした書類審査で学科試験に進める人がある程度絞り込まれます。これらの成績が良くないという人は、その他の学部の受験を考えた方がいいでしょう。

出願手続き期間は9月22日から29日までとなります。SATやTOEFLの結果は横浜国立大学に直送の手続きを取らなければならないことや、高校の卒業証明書(もしくは、卒業見込み証明書)に日本語訳を付けなければならないことに注意してください。

【横浜国立大学経済学部外国学校出身者入試 出願要項】 https://www.ynu.ac.jp/exam/faculty/essential/pdf/H24_zai_gaikoku.pdf

それでは、今回の内容や横浜国立大学の入試対策などについてご質問などありましたら、下記のフォームよりご連絡ください。

【教育相談フォーム】
https://www.schoolofliteracy.com/consultation/form.html



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