こんにちは。SOLの余語です。
「英語学習の勧め」では、前回、前々回とifで始まる部分を持たない仮定法の文について説明してきましたが、今回も引き続き、そのような文にはどのようなものがありうるのかということを確認したいと思います。ここで取り上げるのは、withやwithoutを伴う仮定法の文です。
withやwithoutを伴う仮定法の文では、以下のようなものが典型的だと言えます。
Without the sun there would be no life on Earth.
この文は、「太陽がなければ地球上に生命は存在しないだろう」ということを述べたものですが、実際には太陽は存在していて、そのおかげで生命活動も維持できています(都会の人間には想像しにくいことですが、人間を含めた生命体は太陽が存在しなければ食物などを手に入れることができません)。よって、この文で述べられていることは現在の事実に反する仮定ですから、wouldを使った仮定法の文にしなければならないということになるのです。
withやwithoutを使うことで、「現実にないものが、もしあれば」、もしくは「現実には存在するものが、もしなかったとしたら」といった仮定を表すことができますが、その場合、英語では仮定法を用いることになります。辞書からいくつか例文を引用しておきますので、この点を確認しておきましょう。
With a little more foresight the problem could have been avoided.
We would never have been able to cope with the problem without your help.
Without the enthusiasm, support, and friendship of my editor, this book might never have seen the light of day.
なお、withoutを伴う仮定法の文は、以下のような形に書き換えることもできます。これは、慣用表現になりますが、上下の文を見比べて、その使い方などを覚えておくようにしてください。
Without friction, violins wouldn't sound, and cars would not move.
= If it were not for friction, violins wouldn't sound, and cars would not move.
= But for friction, violins wouldn't sound, and cars would not move.
それでは、今回の内容に関して、ご質問などがありましたら、以下のフォームよりご連絡ください。
【お問い合わせフォーム】
https://www.schoolofliteracy.com/contact/
ifで始まる部分がない仮定法の文についてvol.3 ―英語学習の勧めvol.85―
(2011年7月27日 14:45)