2012年度帰国生入試の出願条件などに関してvol.12 ―帰国生大学入試についてvol.32―

(2011年7月10日 17:40)

こんにちは。SOLの余語です。
「帰国生大学入試について」では、vol. 29からvol. 31で、青山学院大学の帰国生が受験することのできる入試の出願要項などをお知らせしました。6月、7月は例年、多くの大学で帰国生入試の概要が公表される時期に当たりますが、先日、明治大学でもHP上で発表がありましたので、今回から4回の記事でその概要をまとめておきたいと思います。

明治大学で帰国生を対象としている入試には、帰国生特別入学試験と海外就学者入学試験がありますが、このうち、帰国生特別入学試験は政治経済学部と文学部で実施されます。この2つの学部では出願条件などが大きく異なりますので、今回は文学部のみを取り上げることにしますが、その出願条件は以下の通りです。

1. 日本国籍、もしくは永住権を有していること
2. 海外の高校に2学年以上継続して在籍し、卒業している(もしくは、卒業見込みである)こと
3. 2010年4月1日から2012年3月31日までの間に高校を卒業している(もしくは、卒業見込みである)こと
4. 大学が指定する外国の教育制度における大学入学資格取得のための試験を受験していること
5. 大学指定の外国語検定試験を受験し、そのスコアや合格を証明できる書類を提出できること

この5つの条件のうち、5.については、英語であればTOEFLやIELTS、FCEレベル以上のケンブリッジ英検が指定されています。これ以外にも、ドイツ語やフランス語、中国語の検定試験でも5.の要件を満たすことが可能ですが、IB DiplomaやフランスのBaccalaureat、ドイツのAbiturを取得している場合には、その証明書が提出できれば、外国語検定試験を受験する必要はありません。

次に、条件の4.についてですが、出願要項ではアメリカやイギリス、オーストラリア、ニュージランドの大学入学資格取得試験についての記載があります。南半球の高校に通う人の中には、出願期間や入試までに統一試験が受験できない人がいると思いますが、その場合、受験を予定していて、その結果が後日提出できるのであれば、SATなどを受験しなくても出願できることになります。

また、要項に記載のない教育制度については、大学入学資格取得試験がある場合に限り、それを受験することが求められています。ここで問題になるのが、大学入学資格取得のための統一試験が存在するものの、外国人であるためその受験ができない中国の現地校を卒業した人だと思いますが、大学の事務局に問い合わせたところ、中国は「大学入学統一試験等のない国」に当たるため、この条件の適用は免除されるとのことでした(ただし、受験生一人ひとりについて個別に審査を実施したいので、出願をする前に事務局に問合せをしてほしいとのことでした)。

合格者の選考は、書類選考と学科試験(国語、小論文)、面接試験で行われますが、その現状については、先日配信したメールマガジン25号でふれてあります。関心のある人は、こちらより配信登録を行ってください(その際に、「その他」の欄にメールマガジン25号の配信をご希望であることを伝えていただければ助かります)。

出願期間は8月19日から24日までとなります。明治大学では学部によって出願時期や試験日が異なることや、TOEFLやSATのスコアは大学に直送しなければならないこと、文学部では志望理由書の提出が必要になることに注意してください。

【明治大学帰国生特別入学試験要項】
https://www.meiji.ac.jp/exam/general/tk_youkou_12.pdf

それでは、今回の内容についてご質問などありましたら、下記のフォームよりご連絡ください。

【教育相談フォーム】
https://www.schoolofliteracy.com/consultation/form.html



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