TOEICのスコアアップのための学習法についてvol.1 ―英語学習の勧めvol.70―

(2011年6月9日 14:15)

こんにちは。SOLの余語です。
帰国生大学受験情報ブログでは、帰国生や海外生が弱点としていることの多い文法事項を説明する記事を多く掲載していますが、このような基礎的な事項の数は膨大ですし、大学受験やその後の生活のために英語運用能力を高めるという目標を見失うことになっては問題ですので、TOEICやTOEFL iBTなどのより直接的な対策についても折にふれて説明していきたいと思います。

さて、TOEICとTOEFL iBTを比較すると、TOEICの方が帰国生や海外生にとっては内容的に馴染みやすく、基礎的な英語運用能力が試されるものだということは前に述べました。これは、その対策を行うことが基礎的な知識を習得したり、整理したりすることにつながるということを意味していますが、TOEFL iBT対策をいくらやってもスコアが60ぐらいから上がらないという人は基礎的な部分に対する理解が十分でない可能性があるので、まずはTOEIC対策の学習に取り組むべきです。

このような方向性で学習し始めた時に問題になるのが、TOEICの文法問題です。帰国生や海外生が実際にTOEICを受験すると、リスニングのパートと、文法問題や読解問題のパートのスコアに100以上開きが出る(たとえば、前者が400、後者が300で総得点が700となるなど)ことが多くあります。そして、その中でも文法問題のスコアが相対的に低いというのもよくあることです。

TOEICの文法問題のパートは、選択肢のある空所補充問題で構成されていますが、それはいくつかのカテゴリーに分けることができます。そのうち、単語や成句に関する知識問題は記憶している語彙の量を増やすしか対策がありません。単語の形から意味を推測する方法もありますが、それでも接頭語や接尾語、語幹に来るものがそれぞれどのような意味で用いられるのかを頭の中に入れておかなければならないという点では変わりがないでしょう。

しかし、それ以外のカテゴリーでは、特定の文法事項に対する理解を深めることによって対処できるというものが少なくありません。このような問題では、文を構成する全ての単語などの意味が理解できなくても、一部の単語の意味さえわかっていれば正解を選択できることが多いですし、少なくとも正解に到達するためのヒントが与えられていると言えるでしょう。次回は、よく出題される問題のカテゴリーを1つ取り上げて、その対策としてどのような学習が必要なのかということを考えてみたいと思います。

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