TOEFL iBT やTOEICの重要性についての補足説明 ―英語学習の勧めvol.68―

(2011年6月3日 11:00)

こんにちは。SOLの余語です。
前回は、帰国生入試の出願条件は、要項の文面上は変更がなくても、担当者が代わることによって実質的には変化してしまう恐れがあることや、これに備えるためにTOEFL iBTやTOEICを事前に準備しておくべきということを述べました。今回の記事では、これらの試験のスコアを持っていることの重要性について補足説明をしておきたいと思います。

日本の大学の帰国生入試は、出願条件が各大学で独自に決定されており、それも年度によって変更されることが度々であるということは、今までにも説明してきました。このような変更がある場合、前年度に告知が出ることが通常で(今のところ、今年は慶應義塾大学文学部や早稲田大学政治経済学部で変更があることがわかっていますが、それについても昨年度から告知されていました)、各大学のHPを注意深く見ていれば気付くことができるものですが、それでも油断は禁物だと僕は考えています(今回の原発事故を見ればわかる通り、世界では「想定外」なことが起こるものです)。

このようなことを考えると、自分の志望大学は受験の前年度の入試で外国語運用能力試験のスコア提出を求めていないとしても、万が一、その条件が変更になる場合に備えて、TOEFL iBTやTOEICを事前に受験したほうがよいということになります。これから6月の間で受験しても、多くの大学の出願には間に合いますので、まだ受験していない人は、なるべく早めにHPなどから予約をするようにしてください。

なお、TOEFL iBTとTOEICを比較すると、TOEICの方が、リスニングとリーディングの2つのパートしかなく、リーディングの問題で使われる語彙や表現などが日常生活で目にするものであることが多いため、帰国生や海外生にとってスコアを出しやすい試験であると言えます。しかし、帰国生入試やAO入試で大学の出願資格として用いられることが多いのはTOEFL iBTですし、入試で英語の筆記試験があるところも受験する場合は、TOEICよりTOEFLの対策をするほうが大学入試対策に結びつきやすいものですので、TOEICで目標のスコアに到達し(目標スコアの定め方については、「英語学習の勧めvol. 63」を参照してください)、英語の基礎的な運用能力を習得したら、TOEFL iBTの受験に移るべきでしょう。

今年度、受験することを考えている人の中には、これから最終試験で忙しいという人や最終試験が終了して一息ついている人が多くいるでしょうが、帰国生大学入試に向けた万全の準備をするために、もう少し頑張ってもらえればと思います。それでは、今回の内容について質問などがありましたら、以下のフォームよりご連絡ください。

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