2012年度帰国生入試の出願条件などに関してvol.9 ―帰国生大学入試についてvol.29―

(2011年6月27日 15:50)

こんにちは。SOLの余語です。
「帰国生大学入試について」では、vol. 21からvol. 28にかけて、慶應義塾大学や早稲田大学などの2012年度に入学する学生を対象とした帰国生入試(以下、2012年度入試)の出願要項についてお知らせしてきましたが、先週、青山学院大学もHP上で要項を発表しました。昨年度のものから大きな変更がいくつかありますし、帰国生や海外生が利用できる入試制度が複数ありますので、今回から3回の記事を文系学部の要項の概要についてのものとしたいと思います。

まず、青山学院大学で帰国生が受験できる入試は、海外就学経験者入試、帰国子女入試、自己推薦入試の3種類の制度があります。このうち、文学部日本文学科や法学部法学科、国際政経学部、社会情報学部社会情報学科で実施されているのが海外就学経験者入試で、その出願資格は、日本国籍、もしくは永住権を有していること以外は、保護者の海外勤務に伴って外国の高校に通うことになったかどうかでその内容が異なります。

保護者の海外勤務に伴って外国の高校に通うことになった場合、外国の高校を継続2学年以上在籍し、卒業していること(もしくは、卒業見込みであること)が必要です。また、高校を卒業後、入学するまで1年未満でなければなりませんし、保護者が先に日本に帰国し、外国に一人で残ることになった人は、単身で残留した期間が2年以内であることという制限があります。

一方、保護者の都合とは関係なく外国の学校に通っていた人については、大学入学時までに高校(日本を含む)を卒業するか、卒業見込みであること、高校卒業後1年未満であることの他に、外国の教育機関に在籍した期間についての条件がありますが、通っていた教育機関によって、以下の2つの場合に分かれます。

①外国の学校の中等教育課程(7年~12年)に通算3学年以上在籍したこと
②外国の学校に在籍した期間に初等教育課程(1年~6年)を含む場合、もしくは初等教育課程のみに在籍した場合は、通算4学年以上在籍したこと


以上の条件に加えて、国際政治経済学部には交換留学で海外の高校に通った人に関する独自の条件があり、それは2011年の3月から2012年の3月31日の間に高校を卒業した人に適用されます。この場合、留学期間が1学年以上2年未満であることと、TOEFL iBTやTOEICなどの英語運用能力試験で一定以上のスコアを取得していることが必要です。以下にHPへのリンクを貼っておきますので、英語運用能力試験のスコアについては、そちらを確認してください。

【青山学院大学 2012年度入試要項】
https://www.aoyama.ac.jp/admission/college/examination/pdf_contents/2012_summary_02.pdf

入学者の選考については、書類審査と学科試験、面接試験がありますが、学科試験は学部によってその内容が異なります。この点についても上の要項で確認してもらえたらと思いますが、文学部日本文学科は日本語試験(古文を含む)のみですし、法学部と国際政経学部には英語以外の外国語試験(ただし、国際政経学部では昨年まで、外国語試験において2つ問題が出題されていましたが、そのうちの1つは必ず英語の問題でした)がありますので、英語圏以外の教育制度の高校に通っていた人にも門戸が開かれていると言えるでしょう。

なお、出願期間は、文学部日本文学科、法学部、国政政治経済学部が9月1日から5日まで、社会情報学部が9月26日から9月30日までとなっています。7月に入ったところで、入試要項・出願書類などが頒布される予定ですので、この期間に間に合うように必要書類を準備してください。

それでは、今回の内容についてご質問などありましたら、下記のフォームよりご連絡ください。

【教育相談フォーム】
https://www.schoolofliteracy.com/consultation/form.html



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