2012年度帰国生入試の出願条件などに関してvol.6 ―帰国生大学入試についてvol.26―

(2011年5月31日 16:20)

こんにちは。SOLの余語です。
「帰国生大学入試について」の最近の記事では、2012年度入学者を対象とした帰国生入試(以下、2012年度入試)に関する情報をお知らせしていますが、先週、学習院大学が2012年度入試の要項を発表しました。その要項に関し、今回は、海外で高校を卒業した人を対象とした外国学校出身者という出願資格について説明します。

まず、学習院大学では全ての学部・学科で帰国生入試が実施されており、その出願資格は2つあります。そして、そのうちの1つが外国学校出身者ということになりますが、これには他の大学の出願条件で見かけることの多い国籍に関する条件はなく、大きく分けて、以下の3つの条件が設定されており、その全てを満たすことが求められています。

1. 日本語で講義などを理解できること
2. 海外の学校に一定の年数以上、在籍していること
3. 海外の教育制度で12年の教育課程を修了している(修了見込みである)こと、または大学入学資格を取得していること


これに加えて、法学部政治学科では滞在国などで実施される大学入学資格試験(この点について、実際の要項では異なる表現が使われていますが、大学側にSATなどの大学入学資格試験を受験すればよいことを確認してあります)、もしくはTOEFL、HSKなどの外国語検定試験の受験が必要になりますし、経済学部ではTOEFL PBT、もしくはiBTのスコアを提出しなければなりません。

上の2. では、外国の高校に最終学年を含めて2学年以上継続して在籍していること、または外国の中等教育機関(中学、高校)に高校の最終学年を含めて通算4学年以上在籍していることが条件になっています。ただし、次の3. では、日本にある国際校などでIB Diplomaを取得した人(この場合、高校卒業を日本にある学校で迎えていることになります)について例外的に受験が許可されています。

なお、この例外的な条件に当たる場合、海外の中等教育機関にどれくらい在籍することが必要なのかという点について学習院大学に質問をしましたが、具体的な数字を引き出すことはできませんでした。個別に審査するとのことですので、日本にある国際校などでIB Diplomaを取得し、海外の中等教育機関に在籍した経験のある人は、7月25日から28日までが出願資格の問合せ期間ですので、アドミッションセンターに確認してみてください。

それでは、次回は学習院大学の日本の高校に編入した人を対象とした海外帰国生徒という出願資格や学科試験などについてお知らせします。今回の内容でご質問などありましたら、下記のフォームよりご連絡ください。

【お問合せフォーム】
https://www.schoolofliteracy.com/contact/



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