こんにちは。SOLの余語です。
前回は、慶應義塾大学の2012年度帰国生入試の出願要項などについてお知らせしましたが、上智大学でも2012年度海外就学経験者入学試験(以下、帰国生入試)の出願条件などが発表されていますので、今回の記事はその概要をお伝えするということにしたいと思います。
上智大学の帰国生入試は、国際教養学部を除く全ての学部・学科で行われますが、その出願条件には、国籍(もしくは永住権)の他に、海外の教育機関に在籍した年数とその教育機関を卒業、または中退した後の年数に関わるものと、語学検定試験のスコアや統一試験の受験の有無に関わるものがあります。
このうち、前者の条件は、海外の教育機関を卒業、もしくは中退後、2012年4月までに1年未満しか経っていないのなら、その教育機関に継続して2学年在籍していなければならない、3年以上5年未満経っているのであれば、継続、もしくは通算で3学年在籍していなければならないという形で定められています。以下に、HPへのリンクを貼っておきますが、受験を考えている人は、「5. 出願資格・要件」の(2)の表を見て、自分に資格があるのかどうかを確認しましょう。
【上智大学 海外就学経験者入学試験】
https://www.sophia.ac.jp/jpn/admissions/gakubu_ad/ad_gaiyou/2012kikoku
また、2つ目の条件に関しては、TOEFL iBTやTOEIC、IELTSといった英語運用能力検定試験や、SAT Reasoning Test、ドイツ語検定やフランス語検定などで一定のスコアや級数を取得すること(これは学科ごとで異なりますので、「5. 出願資格・要件」(3)(a)の表を参照してください)、もしくはIB Diploma、Abitur、Baccalaureat、GCEといった教育制度で大学入学資格を取得していることが必要になります。ただし、文学部英文学科や外国語学部英語学科では、この中に出願条件を満たすものとして認定していないものがあることに注意してください。
入学試験は、学科試験、面接試験で構成されていますが、学科試験は1つ1つの学科で別々に作成されており、例えば、法学部法律学科では遺伝子技術の発展と相続の関係に関する小論文問題が出題されるなど、その内容は専門性の高いものになっています。早稲田大学や慶應義塾大学の帰国生入試と違い、1つの学科にしか出願できませんので、小論文の学習などの過程で自分の適性をしっかりと見定めることや、出願した学科で研究される学問に関係する文章を多く読むことが必要です。また、経済学部経営学科などでは学校成績もチェックされ、それが面接試験の内容や合否に影響を与えているようですので、高校での成績がよくない人がそれらの学科を受験する場合には、面接試験準備にも力を入れなければならないでしょう。
なお、上智大学の帰国生入試の出願時期は、8月19日から8月26日までとなります。例年、大学所定の外国学校在籍証明書(高校の在籍証明書や成績証明書に転入や卒業の時期が明記されていない場合に必要なものです)の作成を依頼することを忘れて、この期間の直前の時期に慌てる人がいますので、この点には注意するようにしてください。
それでは、上智大学の受験に向けた準備などについて、ご質問などありましたら、下記のフォームよりご連絡ください。
【教育相談フォーム】
https://www.schoolofliteracy.com/consultation/form.html
2012年度帰国生入試の出願条件などに関してvol.4 ―帰国生大学入試についてvol.24―
(2011年5月22日 16:25)