2012年度帰国生入試の出願条件などに関してvol.3 ―帰国生大学入試についてvol.23―

(2011年5月18日 11:05)

こんにちは。SOLの余語です。
「帰国生大学入試について」のvol. 22でも述べましたが、今年も今年度に行われる帰国生大学入試の出願要項が、出願時期の早い一部の私立大学で公表される時期になりました。今回は、その中でもいち早く要項や必要書類などをHPに掲載した、慶應義塾大学の文系学部の出願資格などについてお知らせします。

慶應義塾大学の帰国生入試における基本的な出願資格は、以下の通りです。

1. 海外の高校に2学年以上継続して在籍し、卒業した、もしくは卒業見込みを得ていること
2. 高校の採用する教育制度において大学入学資格を得ていること
3. 高校の採用する教育制度における大学入学資格取得のための統一試験などを受験していること
4. 以前に出願していないこと


これに加えて、経済学部、法学部、商学部では、日本の高校に編入した帰国生も、海外の高校に2年以上継続して在籍したなどの条件を満たせば、出願することができます(ただし、海外の教育制度で行われる統一試験の成績を重視するため、合格者は多くありません)。また、法学部では、2010年9月1日以降に卒業した人しか出願できないという点に注意してください。

上の出願条件の3. については、どのような試験を受験しておくべきなのかという教育相談のメールがSOLにも来ます。これは滞在している国や海外校の教育制度によって様々ですので、以下のリンク先にある入試要項の13ページ以降を参照してもらえればと思いますが、ここで注意すべき点は、IBを含む英語圏の教育制度の高校に通っている人は、文学部や商学部に出願する場合、TOEFL iBTのスコアが必要になることと、学部によっては統一試験で受験する科目の指定があること(例えば、経済学部ならば、数学が必要というように)です。

【慶應義塾大学 帰国生入試要項】
https://www.admissions.keio.ac.jp/exam/l6j2qm00000060yr-att/l6j2qm000000619i.pdf

文系の学部の入試は、統一試験の成績を含む書類審査が中心で、それに加えて面接試験があります(日本語で文章を書く参考小論文の時間もありますが、就学歴から日本語運用能力に疑いを持たれる場合を除いては、小論文の出来は合否に直接の関係はありません)。近年、統一試験などの成績がよくても、高校での活動などにしっかりと取り組んでいることを面接試験でアピールできないと、不合格になることがあるようですので、受験を考えている人は、海外に滞在している間に「話のネタ」になりそうなものを必ず見つけるようにしてください。

最後に、出願の手続きについてですが、HPからのWebエントリーと書類の郵送という2段階の手続きから構成されています。Webエントリーは7月26日から8月5日まで、書類の郵送は8月2日から5日まで(締切日必着)です。HP上から必要書類がダウンロードできるようになっていますので、何が必要なのかを確認の上、この期日までに全ての書類が用意できるよう計画を立てておきましょう。

なお、上でも述べましたが、慶應義塾大学の帰国生入試では書類審査が中心ですので、合否の予測を比較的容易にできます。合格可能性を知りたいという人は、以下のフォームよりご連絡ください。

【教育相談フォーム】
https://www.schoolofliteracy.com/consultation/form.html



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