文の中で目的語が置かれる数を確認しましょう ―英語学習の勧めvol.39―

(2011年2月8日 14:54)


こんにちは。SOLの余語です。
前回は、英語には文全体の述語が文の構成要素の中で2番目に置かれる傾向があること、また、それによって「主語-述語」という通常の語順の逆のものをとる文が見られることについて説明しました。今回は、文構造に関する基本的な知識として、1つの文に置かれる目的語の数について確認しておきたいと思います。

目的語object)とは、動詞が表す動作の対象となる言葉で、日本語の文で言えば、「僕は英語を毎日、一生懸命勉強しています。」の「英語」がそれに当たるということになります。英語の目的語は、文全体の述語が前に説明した他動詞(「英語学習の勧めvol.20」を参照してください)である場合、以下のように、その述語の後に前置詞がない形で置かれます。

Before the trial, our lawyer carefully explained the procedure.
(裁判の前に、弁護士が手続きを丁寧に説明してくれた。)


この文では、目的語となる語はthe procedureだけになっており、このような文の構造はよく目にするものですし、容易に把握できるものだと思います。しかし、動詞によっては、目的語となる語を2つ同時に置けるものもあります。これを日本語で表現するならば、「僕は弟に本を読み聞かせてあげた」という文になりますが(「弟」と「本」が目的語です)、このような動詞の代表格であるgiveを使って英語の文を作ると、以下のようになります。

My mother-in-law always gives me a mountain of potatoes from her garden.
(meとa mountain of potatoesの2つが目的語です)

このような動詞は他に、send、save、pay、tellなどがあります。以下に、例文を辞書から引用しておきますので、目的語が2つあることを確認してください。

Tom always sends me red roses on my birthday.
This solar house will save you 60 percent on your electricity bill.
I paid him 50 dollars for cleaning my house, repairing furniture, washing my car.
Will you tell me the way to the nearest station?

動詞によっては、1つの文に目的語が2つ入れることができることを覚えておきましょう。

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