日本の高校に編入した帰国生の皆さんへ ―SOL帰国生大学受験セミナーについてvol.5―

(2011年2月3日 15:42)


こんにちは。SOLの余語です。
先日掲載した「帰国生大学入試についてvol. 18」では、帰国子女枠入試において、日本の高校に編入した帰国生でも受験を認める大学が多いことを説明しました。また、自己推薦入試や公募推薦入試、その他のAO入試でも、高い英語運用能力や海外に滞在した経験が大きな武器となるということも述べました。

これらの入試では、小論文試験(日本語、もしくは英語)や英語試験を試験科目としているところがほとんどで、入試対策として行うことについて重なる点が多くあります。また、帰国子女枠入試に向けて対策を行うことで、社会問題などに関する文章の読解力や、それに対する自分の考えを形成していく能力や、それを説得力ある形で他の人に示す技術、学問的な文章を英語で読んだり、書いたりするために必要な英語運用能力などの習得や向上が期待できますが、それらは全て、大学で学問を究めていく生活を充実したものにするためには必要不可欠なものです(昨今、帰国子女枠入試を含めたAO入試が大学生の学力低下と関連付けられて、このような制度を維持すべきかについて議論がありますが、僕はこのような議論が的確に現実を捉えたものであるかという点に疑問を持っています。これについては、今後のブログ記事で述べることにします)。

このような点に加えて、一般入試対策の中で、現実の社会とは関連がない様々な記号のような知識を吸収していくことに、多大なエネルギーを(それも、知的能力向上に重要な時期に)使ってほしくないという観点から、SOLでは、日本の高校に編入した帰国生に帰国子女枠入試やAO入試を利用することを勧めています。

ただし、日本の高校に編入した帰国生が帰国子女枠入試などで成果を上げるには、一つ問題があります。それは、高校の夏休みが7月中旬から8月の終わりまでしかないことや、中間試験や期末試験などの定期テストがあることで、小論文試験対策などを集中的に行える期間が、アメリカやカナダ、ヨーロッパといった北半球の教育制度を採る高校を卒業した人に比べて短いことです。

そのため、これらの入試枠を利用して大学入学を考えている人は、計画的に受験準備を行う必要がありますし、またできるだけ早く受験準備を始めるべきです。例えば、高校3年生になる4月ぐらいから週に2、3回、小論文試験や英語試験の対策に関する指導を受け、夏休みが始まった時点で、その他の帰国生と一緒に集団授業を受けるという形で受験準備を進めるというのが、日本の高校に編入した帰国生にとって理想的な展開だと思います。

なお、SOL帰国生大学受験セミナーでは、早い時期から日本の高校に編入した帰国生の個別指導を行っています。関心のある人は、TOEICやTOEFLのスコアなど現時点での学力を示すものや志望の大学、学部・学科などを以下のフォームよりご連絡ください。

【教育相談フォーム】
https://www.schoolofliteracy.com/consultation/form.html


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