現在形(the present tense)の用法についてvol.1 ―英語学習の勧めvol.45―

(2011年2月18日 11:42)


こんにちは。SOLの余語です。
前回の記事では、英文法を学習していく中で時制についての理解を深めることが必要だということを述べました。そのために、時制に関する説明を今後行っていく予定ですが、今回は、最も基本的な時制である現在形(the present tense)がどのような時間帯を指しているのかを説明したいと思います。

現在形the present tense)とは、文全体の述語となる動詞を原形、もしくは原形の語尾にs、esを付ける形にするもので、以下のような文が典型的です。

She studies English in the cram school once every week.

この時制に関する表現に関しては、多くの人がその名前から誤ったイメージを抱きがちです。それがどのようなものかと言えば、人やものの現在の行為や動作、状態について現在形で表すことができるという考えですが、前に紹介した状態動詞に関して言えば、これは正しい認識で、人やものが現在ある状態にあることを表すことができます。

しかし、この認識は人やものの行為や動作に関しては必ずしも正しいとは言えません。上の文は、「彼女は毎週1回、塾で英語を勉強しています。」という意味で、確かに現在の彼女の行為について説明していますが、この英文を作った時点で彼女が現実に英語を勉強しているかはわかりません。上の文が何を表しているかをより正確に説明するとすれば、彼女の現在の習慣ということになります。

それでは、次に以下の文を見てください。

She is studying English very hard now.

この文は、「彼女は現在、英語を一生懸命勉強しているところです。」という意味を表しており、それは彼女が現在、実際に行っていることです。このようなbe動詞+doingの形を進行形と呼ぶということは前にも述べましたが、現時点で行っていることを表すためには、現在進行形を使うわけです。

上で説明したことをまとめると、現在進行形が現時点で実際に行われていることを表すために使われる表現、現在形は人やものの現在の状態と現時点で習慣的に、もしくは繰り返し行っている行為や動作を表すということになります。よって、前回のブログ記事で以下の2つの文を挙げましたが、

I go swimming in the pool near my house.
I am going swimming in the pool near my house.


上の文は「僕は、家の近くのプールに(習慣的に)行っている。」、下の文は「僕は、家の近くに向かっている途中です。」という意味になります。現在形の使い方は、現在進行形をどのような場合に使うのかということを考えながら、確認するようにしてください。

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