こんにちは。SOLの余語です。
「英語学習の勧め」では以前に、動詞の後に目的語を置くことができるか、できないかという区別(自動詞と他動詞の区別)について述べましたが、動詞の分類はこれだけではありません。今回は、それが人やものの動作や行為を表すか、状態を表すかという区別と、状態を表すものには進行形にできないがあるということを説明したいと思います。
英文を実際に読むと、述語の部分がbe動詞(am、are、isがそれに当たります)+doingという形になっているものを見かけることがあると思います。これは、「今、何かを(実際に)やっている」ということを表す表現で、日本語の文法用語では進行形と言います。進行形の用法については、今後にブログ記事で説明する予定ですが、今回は動詞の中にこの形にはできないと考えられているものがあることを確認しておきたいと思います。
動詞は何かの動作を表すものだけではなく、人やものの状態を表すものもあり、likeやwant、sleep、possess、resembleなどがそのカテゴリーに入るものです。この中には、現在どのような動作をしているかということを示す進行形の形にしてしまうと、内容的におかしいということになるものがあります。例えば、sleepという語の場合は、
When I was sleeping, I heard voices like wind rustling in the leaves.
というように、ある時点でまさに寝ていたことを表すので、進行形にしても内容的に問題はありません。しかし、likeやwantの場合、
I am liking to walk around the town center because I can find something interesting.
I am wanting to read the book that you mentioned yesterday.
「今、まさに街を散歩が好きなところだ」、「今、まさに本を読みたいところだ」など、日本語にしてもおかしな文になってしまいます。このように、動作ではなく状態を表す動詞には進行形にできないとするのが原則になっているものがあることを確認してください。
なお、この点、haveという動詞には注意が必要です。haveには「人やものが何かを持っている」という状態を表すのが一般的であり、このような意味で使う場合には、進行形の形にはできません。ただし、この語には「(食事)を取る」などの動作を表す用法もあります。haveを動作の意味で使う時には、以下のように進行形にもできるということを覚えておきましょう。
Theo was having his lunch when I visited him in the room he shared with his friend.
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be動詞+doingの形にできない動詞について ―英語学習の勧めvol.41―
(2011年2月11日 16:29)