こんにちは。SOLの余語です。
日本語で書かれた英文法のテキストの文構造に関する箇所を読むと、SVやSVOといった記号の羅列が出てくることは既に述べました。その中に、SVOCというものがありますが、今回はそれが何を意味しているのかについて説明したいと思います。
ここでCという記号によって表されているものは、補語(complement)と呼ばれるもので、人やものの性質を表す言葉がその代表的なものです。日本語の文で言えば、「昨日、大学入試で実際に出題された数学の問題に取り組んだが、それはとても難しいものだった。」の「難しい」が補語に当たります。このような文中の役割は、形容詞や職業などの人やものの属性を表す名詞などによって担われるのが一般的です。
それでは、SVOCという構造を持つ文とはどのようなものでしょうか。このような構造を持つ文を作るときに使う代表的な動詞であるfindを含む例文を見てみましょう。
Within hours of joining, she found the job easy and decided to attend work daily.
この文では、「彼女」が「その仕事」を簡単だと思い、毎日仕事に来ることにしたことが述べられていますが、she found the job easyという部分がSVOCという構造をとる文で、ここでは、easyがthe jobの性質を表しており、補語の役割を果たしています。つまり、SVOCの文は、主語になるものや人が目的語となる語の性質をCの部分に当たる語のように考えていることなどを表す時に使う文型だということです。
このような文型にはfindの他に、considerやdeem、think、prove、rate、judge(「人に…という判決を下す」と意味で使われます)などの語があります。以下にいくつか、これらの語を使った例文を辞書から引用しておきますので、どれが文全体の述語となる動詞の目的語で、どれがその補語に当たるのかということを確認しておきましょう。
Many people in U. S. considered military service an honorable career choice.
The organizers of a first-ever Community Wellness Weekend forum at the Steinbach arenas are deeming it a success.
The library has proved itself the one of immeasurable advantage to the public.
The court judged the person everyone thinks innocent guilty of murder.
※それぞれ、military service、it、itself、the person everyone thinks innocentが文全体の目的語に、an honorable career choice、a success、the one immeasurable advantage to the public、guilty of murderが補語となります。
前回、説明したような目的語となる語を2つ含む文やSVOCの構造を持つ文のように、基本的な構造が複雑なものがあることを頭の中に入れておきましょう。
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SVOCという文型について ―英語学習の勧めvol.40―
(2011年2月10日 14:54)