to doという形の用法を確認しましょうvol.3 ―英語学習の勧めvol.96―

(2011年10月28日 16:35)

こんにちは。SOLの余語です。
前回は、「~する/した人・もの」ということを表すためにto doの形を用いることができることを述べました。これは人やものを表す名詞の様子や状況について説明する用法なので、形容詞的に用いたものであると英文法のテキストで説明されるものですが、この用法で表すことができるのは「~する/した人・もの」のような「~する/した」の動作・状態の主語になるものについての説明だけではありません。

それは、例えば、次のような文の意味を考えてみるとわかります。

He invented a device to collect the sun's rays inside a room.

この文では、「機器・装置」を表すa deviceの後がto doの形になっており、to collectより前では「彼はある機器を発明した」ことが、後の部分では「室内に太陽光を取り入れる」ということが示されています。2つの部分それぞれの内容を考えると、「~するための」という日本語を使い、例文の内容が「彼は室内に太陽光を取り入れるための機器を発明した」とするのが最も自然な形で話の筋が通る形であるはずです。このように、to doの形を主に人やものを表す名詞の後に置くことによって、上で述べたような形で、その名詞の性能やそれを使う目的などを説明することができます。

このように、to doという表現を、「~するための」という形でその前に来る人やものの役割を示すために用いるというのは、to doを形容詞的に用いる用法の中で最も広く見られるものです。以下に、例文をいくつか辞書から引用しておきますので、to doが今回説明した意味で使われていることを確認してみてください。

He's browsing the shelves for something to read.

She chose this village as the place to retire to in her old age.

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なお、to doの形で用いられる動詞が表す動作の対象となる人やもの(以下、目的語)がto doの前にある場合(上の例文で言えば、1つ目と2つ目がそれに当たります)、to doの後からは目的語が省略されることになります。また、2つ目の例文のように、retireのような自動詞(これについては、以前に説明しましたが、目的語とともに使われる場合に、atやon、to、inなどの語が必要になる動詞です)がtoの後に置かれる場合には、retire toというように目的語を後に置ける形にすることを、英語で文章を書く場合に注意してください。

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