こんにちは。SOLの余語です。
前回は、to+動詞の元の形(以下、to do)が、日本語にすると「~すること」という意味を持ち、動詞を名詞化するということを述べました。しかし、多くの帰国生や海外生が英語を実際に使用する中で気付くように、to doが果たす役割はそれだけではありません。今回は、人やものとともに使われることで、その動作や状態を説明する用法について説明したいと思います。
ある人やものが「~する/した人・もの」というように、何らかの動作などの主体であることを表す際に、多くの人はwhoやwhich、thatなどを使う形を考えると思います。それは例えば、以下の例文のようなものです。
Neil Armstrong was the first person who set foot on the moon.
例文では、the first personとは何を初めてやった人なのかということをwhoに続く部分で説明しており、「ニール・アームストロングは初めて月に降り立った人間である」という意味になります(つまり、setの主語がthe first personであるということです)。このように、「~する/した人・もの」という形は、動詞を人やものを修飾するものとして使うもので、日本語でも一般的な表現ですが、英語では、これをwhoやwhich、thatを使った形だけでなく、to doを名詞とともに用いることで表すことができます。例えば、次に示す文は、上の例文をto doを使った形で書き換えたものです。
Neil Armstrong was the first person to set foot on the moon.
このように、who以下の部分の述語になっている動詞を元の形にしてtoの後に置くことで、「~する/した人・もの」ということを示すことが可能になります。以下で、このような意味でto doを使った文を辞書からいくつか引用しますが、whoなどを使って書き換えた文を一緒にしておきますので、2つの文の内容が同じであるということを確認してみてください。
Norwegian Vikings were the first people to visit North America.
= Norwegian Vikings were the first people who visited North America.
Isn't there anyone to take custody of this child?
= Isn't there anyone who will take custody of this child?
He would be the last person to say that our current democracies are actually democratic.
=He would be the last person who says that our current democracies are actually democratic.
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to doという形の用法を確認しましょうvol.2 ―英語学習の勧めvol.95―
(2011年10月20日 14:20)