TOEIC・TOEFLの受験で注意すべきことについて ―英語学習の勧めvol. 25―

(2010年11月30日 14:24)


こんにちは。SOLの余語です。
前回は、帰国生入試に臨む前にTOEICやTOEFLを受験しておくことの必要性について述べましたが、今回はそれらの試験を受験するに際して注意しておくべきことについて説明したいと思います。

TOEICやTOEFLの試験の種類に関して
TOEICやTOEFLはそれぞれ数種類の試験があります。TOEICで言えば、通常のものの他に、IP(Institutional Program)やSW tests(Speaking & Writing tests)があり、TOEFLにはiBTやCBT以外にITP(Institutional Testing Program)があります。日本の大学の帰国生入試では、TOEICは通常のもののスコアしか提出することができませんし、TOEFLではITPのスコアは受け付けていません(大学によっては、iBTのスコアしか認めないところもあります)。在籍している高校で受けるものは、TOEIC IPやTOEFL ITPであることが多いので注意しましょう。

スコアの提出方法に関して
TOEICやTOEFLのスコアレポートを大学に提出する場合に、提出するものはETSから送られてくる公式のものである必要がありますが(ただし、大学によっては、大学の窓口で対面で提出する場合にコピーやETSのHPで確認できるレポートを印刷したものでも認められることもあります)、上智大学やICU、明治大学、法政大学など多くの大学ではETSから直送する手続きを取らなければなりません。各大学のHPに帰国生入試の要項が掲載されていますが、そこに大学のコードが記載されていますので、最後に受験するときには必ず直送の手続きを取るようにしましょう。その大学を実際に受験することが確定でなくても構いません。

テストを受験するスケジュールの管理に関して
TOEICやTOEFLの受験に関しては、しっかりとスケジュール管理をする必要がありますが、それは主に2つの理由によります。その1つは、ETSからスコアレポートが送られてくる、もしくは大学に直送されるのに、手続きを取ってから一定の期間(大体、2~4週間)がかかるということです。この事情を考えると、これらの試験の受験は志望大学の出願期間より1ヶ月前を最後のものとするようにしなければなりません(また、日本で受験する場合には、7月、8月の予約がすぐに埋まってしまうことを考えても、受験スケジュールを立てておく必要があるといえるでしょう)。

これに加えて、これらの試験では自分の英語運用能力に見合ったスコアが出にくいということです。特に、TOEFL iBTでは、4つのパートの試験それぞれの出題形式が多様であることや、集まった人々が異なるペースで試験を進めるために集中しにくい環境に試験会場があることといった事情から、2、3回受験してある程度慣れないと自分の英語運用能力を発揮することが難しいと思います。また、帰国生入試に向けて英語運用能力を上げていく必要があることを考えると、最後の受験までに数回受験できる形でスケジュールを考えていくべきでしょう。

それでは、今回説明した内容に関して質問などがありましたら、下記のお問合せフォームよりご連絡ください。

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