こんにちは。SOLからのお知らせです。
6月1日に、SOL帰国生大学受験メールマガジンを配信しました。今回は、「学部学科選び」ということで、受験する学部や学科はどのように選ぶべきか、選ぶために何をするのが適当かということを説明しています。大学受験準備を開始する時期が近づいているのに、どの学部・学科を選ぶべきか決まらないという帰国生は多くいるでしょうし、学部・学科選択は日本の教育制度の中で、自分の進路を決定する重要な節目になりますので、今回の記事を参考にしてもらえればと思います。
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メールマガジン第4号(一部抜粋)
○メールマガジン第4号(一部抜粋) 今回は学部学科選びについて述べていきます。今年受験を迎える受験生にとっては、学部学科選びは大学選びと同時に進行すべきものですが、大学選びについては合格可能性・入試日程と合わせて個人的・具体的に詰めていく必要がありますので、今回は触れません。大きく3つの点から述べたいと思います。
1.基本的な考え方
今のように就職難が話題になっていると、大学選びと同様、学部学科選びも就職に有利なように、という視点で行われるのはある意味で当然だと思います。これほど厳しくなる以前は、たとえば文学部が企業への就職という点で法学部や経済学部・経営学部より弱いと言っても、若干の確率の問題でしかなく、要は本人次第、という面がありました。しかし今年は大学間格差、学部間格差が極端に開いていると主張する人もいて、この状況が3年後、4年後も続くなら入学先として男子が文学部を志望するのには勇気が必要だと感じられます。
ただ、よく「法学部なら潰しが効くので、とりあえず法学部に」と言われるのと逆の発想で、「文学部なら潰しが効く」という説得力ある意見もあります。国際政治学者の池内恵氏が父であるドイツ文学者の池内紀氏に言われた言葉だそうで、たしかに、言葉と人間を研究する文学部は、どんな仕事に就いても大学で学んだことを活かせそうです。よく言われるように、どんな仕事もたいてい言語能力と人間理解が非常に重要になるからです。
そもそも、学部学科は基本的に学問の分類に従っていることを考えると、言葉についてはともかく、人間について(そしてそれが形成する社会について)の理解はどの学科も追究しているはずです。学問の違いは扱う対象の違いというより、人間や社会を理解するための切り口の違いという面があるためです。たとえば経済学は経済現象を対象として扱いますが、それは言い換えれば人間を、人間の行う経済活動という切り口から理解しようとしているということです。